つくば市立中央図書館(同市吾妻)に、先導者を自動で追う運搬用ロボット「サウザー」が試験導入され、活躍している。市内のベンチャー企業「Doog(ドーグ)」が開発し、つくば市が地元中小企業の振興のため1台を約160万円で購入した。最大で重さ120キロの荷物を運ぶことが可能で、職員の負担軽減が期待される。

 サウザーは、前方にある自動追従のボタンを押すと、レーザーセンサーが周囲を確認しながら、自動走行で追いかけ、障害物があると自動で停止する。つくば市では、市役所庁舎内で使っていたが、3月下旬から中央図書館で運用している。

 現在は、返却ポストに入れられた書籍の回収など図書館の利用者がいない時間帯に使われているが、椙山久美子館長は「子供たちにかわいい姿を見てもらい、サウザーをきっかけに本や図書館に興味を持ってほしい」と利用者の増加も期待している。


産経新聞
https://www.sankei.com/smp/life/news/180504/lif1805040017-s1.html
「サウザー」(篠崎理撮影)
https://www.sankei.com/images/news/180504/lif1805040017-p1.jpg