【ワシントン時事】米連邦政府の債務残高が6日までに25兆ドル(約2650兆円)の大台を突破し、過去最大を更新した。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、大型経済対策を賄う国債発行が急増。わずか1カ月足らずで1兆ドル膨らんだ。今後も前例のないペースで拡大する見通しだ。

 米財務省が6日発表した5日時点の財政状況によると、政府の債務残高は25兆579億2400万ドル。政府機関の保有分を除く民間分は19兆1486億ドルと約7割を占めた。

 トランプ政権は、新型コロナ感染拡大に伴う景気悪化を受け、総額3兆ドルに迫る前例のない規模の経済対策を打ち出した。この一環として、企業や個人は納税申告期限の先延ばしを認められており、税収は大きく落ち込む見通しだ。

 財務省は4〜6月期に四半期ベースでは過去最大となる2兆9990億ドルの借り入れを行う計画。「このうち半分は既に手当てした」(高官)といい、債務残高は24兆ドルに達した4月上旬から短期間で1兆ドル増えた。今後も34年ぶりとなる20年債の定期発行などで借り入れを増やす方針だ。 

5/7(木) 8:58配信
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