三菱重工業は7日、カナダのボンバルディアから買収する小型旅客機「CRJ」の保守部門などをめぐり、2021年3月期に500億〜700億円程度の減損損失を計上する見通しだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で将来収益の見積もりが困難になったため、三菱重工の小型機「スペースジェット(旧MRJ)」事業に配分するのれんの全額を減損する。

CRJの保守、カスタマーサポート、型式証明などを6月1日付で買収する。米国とカナダのサービス拠点などを引き継ぎ、新たに設立する企業グループ「MHI RJ アビエーショングループ」の下で業務を開始する。

三菱重工は昨年6月、CRJ事業を約590億円で買収すると発表していた。ボンバルディアは小型旅客機事業から撤退し、ビジネスジェットや鉄道に経営資源を集中する。


https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58799380X00C20A5EAF000?s=5