毎日新聞2020年5月10日 19時25分(最終更新 5月11日 04時25分)


 母の日の10日、新型コロナウイルスの感染防止のため、入居者と家族がガラス越しに面会する堺市中区の特別養護老人ホーム「ゆーとりあ」では、花やプレゼントを手に訪れる家族の姿が見られた。

 同施設では感染防止の観点から、3月26日から家族や来訪者の面会は禁止していたが、職員らが「制約がある中でも面会できる工夫を」と考案。4月中旬から取り組みを始めた。中庭とそこに面した共有スペースに椅子を置き、会話できるように数センチ窓を開けた。

 入所する母親(77)にピンクのカーネーションを贈った大阪府富田林市の松木弘美さん(47)は「目と目を合わせて会話ができるのでありがたい。元気な姿を見ることができて安心しました」と話していた。【山田尚弘】


https://mainichi.jp/articles/20200510/k00/00m/040/106000c