tks242020年5月11日 12:00

 「ソーシャルディスタンス」への取り組みを表明するためにSNSアカウントや企業サイトが社名の間にスペースを入れることによって、検索エンジンにヒットしなくなるケースが相次いでいるようだ。

 これは例えば「イ ン プ レ ス」といった具合に、社名やアカウント名の文字間にスペースを入れる行為を指す。ソーシャルディスタンスへの積極的な取り組みをアピールするためか、4月ごろからSNSを中心に行われているこのムーブメント、最近は大手企業や団体が参加しているケースがあるが、音声読み上げや機械翻訳にあたって障害になるというアクセシビリティ上の問題に加えて、
いわゆる「検索避け」として機能してしまい、この取り組みを行っている企業・団体の中には、検索エンジンでヒットしなくなっているケースもあるようだ。この件について調べたmala(@bulkneets)氏によると、企業や公人の認証済みアカウント7374件のうち約72件、約1%が該当していたとのことで、これら情報を欠損させる行為を行っている人の無自覚さについて同氏は批判している。

生活と意見: ソーシャルディスタンスなどと称してユーザー名や文章にスペースを挟む行為についての苦情(GitHub)
https://gist.github.com/mala/08fdbc680d84bb1b2305688282f26cea
ソーシャルディスタンスなどと称してユーザー名や文章にスペースを挟む行為についての苦情を読んで考えたこと(午前2時の正夢)
https://rem-rem.hatenablog.com/entry/2020/05/10/222124
F32: 達成基準 1.3.2 の失敗例 − 単語内の間隔を制御するために、空白文字を使用している
(World Wide Web Consortium)
https://waic.jp/docs/WCAG-TECHS/F32


https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1251552.html