「例年に比べて、依頼件数は約4倍です」。新型コロナウイルスのリスクの最前線で戦っているのは医療従事者だけではない。コロナの感染者を出した施設の消毒にあたる「特殊清掃」の需要が増えている。

通常の技術では困難な現場の消毒・消臭・清掃が主な作業だ。ゴミ屋敷や、自死・孤独死のあった部屋の掃除がイメージされやすいが、ノロウイルスなどの感染があった施設の消毒のノウハウがコロナ消毒にも役立っている。

周囲から「死なないで」「コロナにならないで」と心配の声をかけられながら、作業にあたっている特殊清掃業者。現場で起きている問題を聞いた。

※中略

●例年と「孤独死」が変わった

「さっきも孤独死の作業に行ってきました。これから暑くなるから、熱中症で亡くなったまま孤独死する人が増えていきますよ」

特殊清掃業者の大事な仕事のひとつが、自死や孤独死など遺体のあった現場の清掃だ。新型コロナの影響で、遺体が見つかるまでの時間が長くなっているという。

「外出自粛と3密対策によって、近隣住人との距離がいろんな意味で遠くなりました。隣の家からずっと音がしないとか、新聞が玄関に溜まっているとか、それでも関わりになるのが怖くて、チャイムを鳴らせないようです。

今日の現場では死後2カ月たっていました。例年であれば、もっと早く見つかります。高齢者の生活を見守る地域包括支援センターの活動も縮小気味で、それも一因となって余計に発見が遅くなっているようです」

※以下も略
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