カブトムシの幼虫北ほど成長早い

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20200512/4060005741.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

日本と台湾でカブトムシの生態を研究してきた山口大学などの研究グループは、
北に生息するほど幼虫の成長が早いという研究成果を発表し、
「昆虫の気候への適応を理解するうえで重要な発見だ」としています。

これは、カブトムシの生態に詳しい山口大学理学部の小島渉助教と台湾の大学の研究者による
共同研究グループが発表しました。
研究グループは、日本と台湾の合わせて14か所に生息する同じ種類のカブトムシの幼虫
およそ1000匹を、気温などの条件をそろえて室内で飼育し、成長の速度を観察しました。
その結果、最も大きくなるまでにかかった時間は、青森県の幼虫が60日ほどなのに対し、
台湾の幼虫が100日ほどで、北に生息するカブトムシほど成長が早かったということです。

また、北に生息する幼虫ほどエサを多く食べ、研究グループは、厳しい寒さが訪れる前に
できるだけ大きくなろうと生態を適応させてきた結果だと分析しています。

この研究成果は、イギリスの専門学術誌に掲載され、11日からインターネット上で公開されています。
山口大学の小島助教は、「これまで、チョウなどで成長速度と生息地域の関連が研究されてきたが、
カブトムシは初めてで、昆虫の気候への適応を理解するうえで重要な発見だ」と話しています。

05/12 10:05