東京商工リサーチが13日発表した全国の4月の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年同月比15・2%増の743件だった。増加率は5カ月続けて2桁となり、リーマン・ショック時(平成20年12月〜21年3月)の4カ月連続を超えた。新型コロナウイルスに関連した倒産は今年2月〜5月13日の累計で143件に達した。倒産件数は今後も増加基調が続きそうだ。

 ただ、4月の倒産件数は神奈川県が約3割減、東京都と福岡県がいずれも約1割減った。関係者は「感染拡大で業務を縮小した弁護士もおり、裁判所への法的手続きを迅速にできないケースもある」と話しており、5月以降に増加に転じる可能性がある。

 新型コロナ関連倒産は38都道府県で発生。外出自粛の長期化で売り上げが急減した宿泊が30件と最多で、飲食(21件)、アパレル関連小売り(13件)が続いた。

2020.5.13 20:15
https://www.sankei.com/economy/news/200513/ecn2005130037-n1.html
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