徳島大学大学院の50代の男性教授が、改ざんした図を載せて論文を発表するなどの不正をしたとして、停職6か月の懲戒処分を受けました。

懲戒処分を受けたのは、徳島大学大学院医歯薬学研究部の50代の男性教授です。

大学によりますと、この教授は平成26年に発表した論文にねつ造や改ざんを加えた図を掲載したほか、論文の執筆にほとんど関わっていない複数の人を、全員の了承を得ないまま共著者に含めたということです。

おととし、この教授の研究室で不正が行われていると告発するメールが大学の複数の関係者に送られ、大学が調査した結果、事実が認められたとして、今月8日付けで教授を停職6か月の懲戒処分にしました。

大学の処分内容に対して、教授は不服申し立てをしていないということです。

徳島大学の野地澄晴学長は「このような研究活動上の不正行為があったことは誠に遺憾であり、深くおわび申し上げます。今後、このようなことを引き起こさないよう、再発防止および大学の信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。

また、野地学長は今回問題となった論文が発表された当時、大学の研究担当理事を務めていたことから、給与の10%を2か月間、自主返納することを決めました。

05月13日 20時46分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200513/8020007578.html
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