兵庫県洲本市は14日、新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急対策として、全世帯に市内で使える商品券の配布や、事業所への経済支援など、総額約6億1千万円の独自事業を実施すると発表した。21日開会の臨時市会に補正予算案を提案し、即日可決される見通し。財源はふるさと納税の寄付金5億円と地方創生臨時交付金などを充てる。

 市民の生活の安定と事業者の経営支援として、1世帯当たり1万5千円分の商品券を配布。高校生以下の子どもがいる世帯にはさらに1万円分を上乗せする。5月下旬に発送し、利用期限は7月26日。使用できる店舗は募集で決める。

 事業継続支援として、市内の個人事業主、中小企業約2500事業所を対象に1事業所当たり5万円を支給するほか、認定農業者1人当たり3万円、認定新規就農者には同2万円を給付する。肥育和牛農家は、牛1頭当たり3千円(上限30万円)を支給。漁船保険加入者には保険料の助成率を拡充する。

 また、65歳以上の高齢者や障害者に1人当たりマスク5枚、未就学児がいる世帯にはマスク50枚、市指定の可燃ごみ袋(大サイズ)10枚、塗り絵4種類を配布するほか、市内の医療機関には医療用マスク3千枚やフェースシールドを配る。

 そのほか、高齢者世帯への買い物代行や安否確認を行う団体への支援なども盛り込んだ。(赤松沙和)

時計2020/5/15 11:45神戸新聞NEXT
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