学テ、PCでの実施へ検討会 文科省、21日に初会合
2020.5.15 17:43
https://www.47news.jp/news/4814945.html

 文部科学省は15日、小6と中3全員を対象に毎年行う全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、パソコンでの実施を検討するワーキンググループを設置したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月に実施予定だった今年のテストは中止になったが、パソコンを使えば複数回実施など日程を柔軟に設定することも見込める。21日に初会合を開き、今夏に中間まとめを示す方針。

 文科省はこれまで、2023年度をめどに従来の紙に記載する方式から、出題も回答もパソコンで行う方式へ全面移行することを目指してきた。感染拡大を受け、文科省は小中学生に1人1台のパソコンを整備する「GIGAスクール構想」を大幅に前倒しして本年度中の実現を目指すとしており、学テのパソコン実施についても早期化の道を探るとみられる。

 ワーキンググループでは、パソコンを使ってオンライン上で学テを実施する場合に必要な準備や課題を整理する。紙での実施から切り替えれば教員の負担軽減につながるほか、問題用紙の輸送費が不要になることで現在1回50億円の経費を圧縮できる可能性がある。