2020年5月16日 19時02分新型コロナウイルス

先月、新型コロナウイルスに感染して兵庫県内の病院に入院し、その後死亡した男性について、医療機器を使う際にミスがあった可能性も否定できないとして警察が司法解剖を検討したところ、少なくとも4つの大学が感染対策が不十分で受け入れが困難などと答え、解剖が行われなかったことが分かりました。警察は「事実関係の解明に影響はない」としていますが、専門家は「今後、同様のケースで捜査に支障が出るおそれもあり、遺体の解剖体制の改善が必要だ」と指摘しています。

関係者によりますと、先月下旬、新型コロナウイルスに感染して兵庫県内の病院に入院していた50代男性が治療で医療機器を使った際に容体が悪化して、その後死亡しました。

届け出を受けた警察は、血管を傷つけるなど医療ミスがあった可能性も否定できないとして、病院関係者から話を聞くとともに、遺体を詳しく調べる必要があるとして司法解剖を検討し、兵庫県内など少なくとも4つの大学の法医学教室に問い合わせをしました。

しかし大学側は、解剖の際の感染防止対策が不十分で対応できないなどとして、いずれも「受け入れは困難だ」という回答だったということで、最終的に解剖は行われませんでした。

警察は「治療の際に撮影した写真もあり、事実関係の解明に影響はない」としています。





解剖行う「法医学教室」など 感染対策は不十分
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200516/k10012433271000.html