★「神戸ビーフ」も危機…世界的な飲食店休業で「価格が暴落」…生産者には廃業危機も
2020年5月17日 日曜 午後12:30
https://www.fnn.jp/articles/-/41783

※一部抜粋、全文はリンク先へ

3-LINE SUMMARY

・関西が世界に誇る高級牛肉「神戸ビーフ」が新型コロナウイルスの影響で危機に
・世界的な飲食店の休業で、在庫を抱えた卸会社などが買い控え、価格が暴落。
・子牛を2年間育て出荷する「肥育農家」では特に影響が大きく危機的状況に


関西が世界に誇る高級牛肉「神戸ビーフ」。
今、新型コロナウイルスの影響で危機に直面している。

■価格は2年前の「半値」に…

セリ人:
神戸ビーフです。

神戸市の市場で行われた「神戸ビーフ」のセリ。

「黒毛和牛の頂点」とも言われる神戸ビーフは、輸出やインバウンドによる需要の高まりから、近年、市場価格が上がっていて、
2年前には1キログラム当たり、4000円を超える高値で取引されていた。

しかし…

セリ人:
2005円です。

この日、取引された32頭のほとんどは、1キロ当たり2000円前後と、2年前の約半分の価格だった。

最も良いとされる「最優秀賞」の肉でさえ、3100円しかなかった。

市場関係者は…

神戸中央畜産荷受 芦田日出夫 専務:
2月の終わりぐらいから徐々にその(下落)傾向がみられて、3月で下がって4月がもう一段(下がる)という。
多分、初めてじゃないか、ここまでの下落率は。レストラン、外食が今、全然ダメなんで、ほぼ卸はきょう買われてない。
そういう意味では半減以下になってる、買われる量も。

価格が大きく下落している要因は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な飲食店の休業だ。

売り先がなくなったため、在庫を抱えた卸会社などが買い控え、さらに今後の見通しもつかないことから、価格が暴落した。

神戸ビーフは8年前から、輸出にも力を入れ、海外の高級レストランでの需要も伸ばしてきたため、その影響をもろに受けているのだ。

神戸中央畜産荷受 芦田日出夫 専務:
例えば九州の牛だとかはスーパーに流通しているものが多いから、ダメージはまだ神戸ビーフに比べたら小さい。
ところが神戸ビーフのようなブランド牛はどうしても高級外食だったから、こういうときに一番、影響を受けやすい。

■取引量も減り「出荷もできない」

神戸ビーフの市場価格の下落は、子牛の取引価格も引き下げ、生産農家を苦しめている。

中でも、繁殖農家から子牛を購入し、2年間育てて神戸ビーフとして出荷する「肥育農家」と呼ばれる生産者は、危機的な状況にさらされている。

(略)

■業界全体でないと「立て直せない」

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