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神奈川知事、緊急事態の21日解除「厳しい」

神奈川県の黒岩祐治知事は19日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が21日に解除される可能性について、「このまま行くとなかなか厳しいのが正直なところだ」と述べた。1都3県の知事らによるテレビ会議後、記者団の取材に答えた。

政府は解除の目安として、人口10万人当たりの1週間の感染者数が0.5人程度以下とすることなどを挙げている。神奈川県内では小田原市立病院でのクラスター(感染者集団)発生もあり、1.05人と上回っている。

首都圏では東京都は基準に達していないが、千葉県と埼玉県はクリアしている。ただ同日のテレビ会議では「首都圏は全体で取り組むしかない」(埼玉県の大野元裕知事)などと、足並みをそろえる必要性を訴える意見が相次いだ。

会議の席上、黒岩知事は医療機関の財政的な打撃についても言及。感染者の受け入れを優先しているため収益減が懸念されているとして、「(コロナ関連の)診療報酬でどうにか済むようなレベルではない」と国による大規模な財政措置を求めた。

2020年5月19日 19:16