19日、東京都で新たに5人の感染者が確認されました。また、緊急事態宣言が継続されている関東圏と関西圏について、いつ解除されるのか政府が方針を示しました。

 新しい生活様式に向け、様々な工夫がなされています。新潟ではイオンでドライブスルー販売が行われました。利用者は、事前にインターネットなどで商品を注文。車に乗ったまま注文した商品を受け取ります。配達を行っていましたが、注文が殺到して間に合わないためドライブスルーを導入しました。定食チェーンの大戸屋は首都圏の一部店舗で20日から冷凍食品の販売を始めます。
 19日に新たに東京都に報告された新型コロナウイルスの感染者は5人でした。これで、5日連続で20人を下回っています。首都圏の日常が戻るのはまだ先のようです。緊急事態宣言が継続された1都3県の知事が会議を行いました。政府が緊急事態宣言解除の目安の一つとしている直近1週間の新規感染者数。目安を超えている県から超えていない県へ質問がありました。
 神奈川県・黒岩知事:「神奈川県は足を引っ張っているが、千葉、埼玉にお伺いしたい。早く解除してほしいという要望があるが」
 千葉県・森田知事:「首都圏は一体となって臨んでいかなければならないと」
 埼玉県・大野知事:「一刻も早く解除したいが、首都圏は全体で取り組むしかないと宿命づけられている」
 神奈川県・黒岩知事:「万が一解除されないとなった場合には神奈川県が足を引っ張るという可能性にもなるわけですね。それはやっぱり忍びない」
 東京都・小池知事:「それぞれ3県での努力の結果がだいぶ如実に出てきていて、明るい見通しもあろうかと思います。現在、アルコールなどのラストオーダーが午後7時であると。その後、お帰りになってもう一杯ということになっていくと、(休業要請の解除時期など)合わせるものは合わせておいてほしい」
 政府も関東圏の地域の解除は一括で考えているとの方針を示しました。政府は近畿の3府県に関しては感染者が減少しているとして21日の解除を視野に検討を進めています。一方、複数の政府関係者は東京、神奈川の解除はまだ難しいという見方を示しています。
 現場からは悲鳴が上がっています。デカ盛り400円が名物の居酒屋です。都の自粛要請を守り時短で営業していますが、午後8時以降も営業を続ける店が出てきたといいます。都の協力金を申請して2週間経った今も届いていません。
 少しずつ再開に向けた動きもあります。大手コーヒーチェーンのスターバックスは、休業していた13都道府県で営業を再開。緊急事態宣言が続く地域でも持ち帰りのみ営業します。客は感慨ひとしおです。

[2020/05/19 20:01]
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