新型コロナウイルス感染症拡大を受け、臨時休業していた店舗が徐々に営業を再開しつつある。都心商業施設に出店しているテナント店舗などはまだほぼ休業状態だが、今後は感染を予防しながら、いかに商売を回していくかに注目が集まっている。

 「ユニクロ(UNIQLO)」は国内全811店(2月末時点)のうち、4月に最大で311店を休業、299店で時間短縮営業していたが、5月19日時点で休業が137店、時短営業が251店にまで縮小した。5月7日に「ビックロ新宿東口店」、同11日にグローバル旗艦店の「ユニクロ銀座店」などを再開。「お客さまが入店する際には検温や手指の消毒を実施。レジをビニルシートで区切り、定期的な店内消毒なども行って感染防止に努めている」(広報担当者)。

 「無印良品」は国内全477店(2月末時店)中、4月を通じて営業を継続(時短営業、曜日限定営業含む)したのが86店。「無印良品 銀座」など、「(デベロッパー内への出店ではない)独立店舗では数日の休業などは挟みつつ基本的に営業を継続してきた」(広報担当者)。5月19日時点では、時短や催事売り場での販売なども含めて317店が営業。「14日に39県で緊急事態宣言が解除されたことを契機の一つに、日に日に営業再開店舗は増えている。消毒やマスク着用のお願いと共に、混んできたタイミングでは入場制限なども行っている」。
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