新型コロナウイルスの感染拡大の影響で倒産した企業は、21日までに170社を超えたことが民間の信用調査会社の調べでわかりました。

信用調査会社、帝国データバンクによりますと新型コロナウイルスの感染拡大の影響で売り上げが減少するなどして、破産などの法的手続きをとって倒産した企業は、21日午後4時時点で全国で合わせて108社となりました。

さらに、すでに事業を停止して弁護士に対応を一任するなど、法的整理の準備に入った企業も66社となり、感染拡大の影響で倒産した企業は合わせて174社となりました。

この中には、今月15日に民事再生法の適用を裁判所に申請した、アパレル大手のレナウンも含まれています。

業種別ではホテルや旅館が35社と最も多く、次いで居酒屋やレストランなどの飲食店が21社、アパレルや雑貨などの小売店が14社、食品製造業が13社でした。

調査した会社は「緊急事態宣言は多くの地域で解除されてきているが、倒産の増加ペースはむしろ加速している。大手企業の破綻に伴って、今後は連鎖倒産の懸念もある」と話しています。

2020年5月21日 19時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439781000.html
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