5/21(木) 12:12配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00001955-fujinjp-life

せっかく気分が乗って片づけできたのに、あとになって、なぜか悔いることも。それは、自分が「モノ」以上の何かを捨てたのでは? とふと我に返るからかもしれません。大木さん(仮名)は、家を出るために片づけなければいけなくなり…(「読者体験手記」より)

◆まあ出てくる、出てくる。目を覆いたくなる歩み

まさか、まさか……。本当にバスが廃線になるかもしれない。岡山市で、新規の事業者がバス路線に格安運賃で参入。老舗のバス会社は、このままでは赤字路線を維持できないと、国に約30もの路線の廃止届を出した。その中には私にとって足がわりの路線も含まれている。冗談じゃない。今の職場で働き続けるためには、もはやこの家を出るしかないのか。

とにかく引っ越しをするとなれば、本も、服も、家電も減らさなければならない。それも徹底的に。2歳の頃から35年も住み続けた実家には、使わないけれどもまだ使えるモノ、いらないけれどもあえて捨てる必要のない私物が溢れかえっている。

試しに机の引き出しを開けてみたところ、メモ帳や雑誌の切り抜きに交じって、小学校の頃の社会のテスト用紙が出てきた。なるほど、20点か。親に見られるとまずいため、こっそり隠していたのだろう。ほかにも、まあ出てくる、出てくる。学校のプリント類や、卒業文集、プリクラ、かれこれ10年前の時刻表や美術展の半券……。保管していたフロッピーディスクやビデオテープも、もはや再生する機械がないから、可燃ごみへ直行だ。

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