https://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1689634/


中国メディア・東方網は21日、今年で発行から20年を迎える日本の2000円札が、一部の地域を除いてほとんど見られなくなったとする記事を掲載した。

記事は、日本で2000年7月19日に2000円札が発行され、九州・沖縄サミット開催に合わせての発行ということで、券面には人物の肖像画ではなく首里城の守礼門が印刷されたと紹介。
それからほぼ20年が経過した現在、日本国内で2000円札を見ることがとても少なくなっていると伝えた。

そして、日本銀行のデータとして、昨年10月現在で日本国内で流通している紙幣の枚数が1万円札は99億5000万枚、5000円札が6億5000万枚、1000円札が41億5000万枚であるのに対し、2000円札はわずか1億枚で、発行当初に目標としていた10億枚に遠く及ばない状況だとしている。

また、実際に東京に住んでいる記者の感覚として「この10年、ほとんど2000円札を見かけていない」としたほか、銀行のATMで2000円札を引き出すこともできず、鉄道の一部券売機では2000円札だけが使えないものもあったと説明した。

さらに、コンビニエンスストアで2000円札を出して買い物しようとすると、学生のアルバイト店員が驚いた様子で別の店員に「このお札は使えるのか」と聞く光景が見られたとも紹介。
2000円札を見たことがないという若者が少なくないとした。

一方で、日本の中でも沖縄だけでは今も日常的に2000円札を見ることができると伝えている。

記事は、昨年4月に麻生太郎財務相が2024年に発行予定の1万円札、5000円札、1000円札のデザイン案を紹介した際、2000円札の発行については全く言及しなかったと紹介。
実際、2003年以降は2000円札が1枚も発行されていないことから、「近い将来、2000円札は過去のものとなり、歴史の記憶の中にとどめられることになりそうだ」と伝えた。