経団連の中西宏明会長は24日のNHK番組に出演し、サプライチェーン(部品供給網)の見直しについて、海外に依存している生産を全ての分野で国内移管するのは困難だとの認識を示した。
 製造業のサプライチェーンは新型コロナウイルスがいち早く流行した中国への依存度が高く、原材料や部品の調達難で日本国内での生産停止が相次いだ。このため、政府は国内生産を増やす企業への補助金を創設した。
 中西氏は「ある国に依存すると、ロックダウン(都市封鎖)時の影響が甚大だ」としてサプライチェーン見直しに理解を示しつつも、「全部を国内に持ってくるのは現実的ではない」と述べた。
 働き方改革については、「テレワークや時差出勤、休みの取り方の工夫は、日常的な会社生活の中で反映していくべき話だ」と指摘。「今後は(勤務)制度や評価の仕方まで変わってくるだろう」と語った。 

時事通信 2020年05月24日14時28分
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