東京都は25日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の解除を受け、休業要請について段階的緩和の「ステップ1」に26日から移行すると決めた。飲食店の営業時間は2時間延びて午後10時までとなり、図書館や美術館なども入場制限付きなら開館できる。無観客を条件にしたスポーツ施設の利用も認める。休校中の都立高などは6月1日から分散登校で再開させる。

都は休業要請を段階的に緩和・解除するロードマップ(行程表)を策定。今後も感染拡大が抑えられた状況が続けば、30日にも映画館や劇場、学習塾、ショッピングモールなど幅広い業種の営業を認める「ステップ2」に移る方針。小池百合子知事は25日、都庁での対策本部会議で「経営が苦しい事業者への追加支援を検討したい」と述べた。

また都は25日夜、東京湾のレインボーブリッジで、感染状況の警戒レベルを知らせるライトアップを始めた。都は要請緩和を判断する際、新規感染者数など七つの指標を総合的に判断するとしており、この指標を象徴する虹色の7色のライトを使う。当面は、午後8時から午前0時まで点灯。指標が基準を上回り、感染拡大の兆候がある場合は「東京アラート」としてライトを赤色にして警戒を促す。ライトアップは都庁本庁舎でも実施する。

首都圏では、神奈川県が25日、27日午前0時から屋内100人以下、屋外200人以下の小規模イベントの開催を認めると発表。千葉県は、大学や映画館などへの要請を26日、動物園やマージャン店、パチンコ店などは6月1日に解除することを決めた。【古関俊樹、村上正、木下翔太郎、宮本翔平】

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f4d09e6698e97144d726ebefcd8b1484ff7f2be
5/25(月) 20:52配信