2020年5月24日 16時43分

自宅でタイピングの練習をする松鶴れいらさん=2020年4月6日、石川県内灘町、三井新撮影

写真・図版
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 石川県内にずば抜けた速さでパソコンのタイピングを行う高校生がいる。内灘町の松鶴れいらさん(15)。より速く、より正確に――。純粋に競技としての楽しみを見いだし、高みを目指す日々だ。

 背筋をピンと伸ばし、ひじの角度は90度。視線を画面から落とすことなく、キーボードに置いた両手指を高速でカタカタと動かす……。毎晩、自宅のパソコンに向かい、新聞のテキストなどを入力する。美しいフォームだからなのか、「肩は凝ったことがありません」。

 中学3年だった1月、東京であった中学生のタイピングの速さを競う大会で、全国から116人が参加する中、優勝した。ニュースの解説文を入力する課題で、制限時間5分で原稿用紙約3枚分の1265字を変換ミスなく打った。一般的な社会人のスピードは5分で200字程度とされるが、その約6倍の速さだ。

 小学1年の時、母留美子さん(47)が自宅でパソコンを使って仕事する姿を見て「手伝ってあげたい」と思い、金沢市内のパソコンスクールに通い始めた。ブラインドタッチは、小学3年でマスター。一緒に通う同級生とタイピングの速さを競い合っている内に、のめりこんでいった。

 「速さで得したことはない。た…

ソース https://www.asahi.com/articles/ASN5R6QRRN4WPISC02N.html?iref=com_rnavi_arank_nr05