5/27(水) 7:32
読売新聞オンライン

 望まない妊娠に悩む10歳代の少女が増えている。群馬県助産師会の専用窓口「ぐんま妊娠SOS」に届く15〜17歳の相談メールは従来、ひと月に2、3件程度だったが、今月は20日までに9件に上っている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた中学や高校の休校が長期化したことが背景にあるとみられる。

 専用窓口は、県や県助産師会が昨年度に開設した。メールでの受け付けを始めた昨年8月以降、相談件数は今年4月末までに計25件だったが、5月は急増した。「妊娠したかも」「高校に行けなくなる」と悩む内容だという。

 県は、休校で交際相手と過ごす時間が長くなったことの影響を指摘。アルバイト先の休業などで、生活費や小遣いを稼ごうとSNSを通じて見知らぬ男性と会い、結果的に性被害に遭う恐れも懸念されている。

 メール相談に応じる相談員は女性の助産師らで、内容に応じた助言や行政サービス・病院の紹介をしている。妊娠に至った詳細な経緯を積極的に尋ねることはない。メール返信後、相談者が応じれば面会し、妊娠を親に伝えていない場合には間を取り持つこともあるという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200527-00050000-yom-soci