0001爆笑ゴリラ ★
2020/06/08(月) 09:34:41.90ID:nGjQdKBB9毎日新聞
ゴボウの収穫作業=おいらせ農協提供
おせち料理に使ったり、きんぴらにしたり、日本の食卓に欠かせない野菜、ゴボウ。リンゴの陰に隠れてあまり知られていないが、全国で収穫されるゴボウの約3割は青森県産だ。
農林水産省の統計によると2018年の収穫量は4万9600トンで、16年連続で日本一。太平洋側の三沢市や六戸町などの地域を中心に生産が盛んだが、その背景をひもとくと、北日本特有の逆境を乗り越えた農家の苦労があった。
県内で最も多くゴボウを出荷している、おいらせ農協(三沢市・六戸町)によると、この地域では太平洋側から流れ込む冷たく湿った風「やませ」が原因で昔から冷害に悩まされ、葉物がうまく育たない土地だったという。ニンジンや大根などの根菜類の栽培には適していたが、収穫やビニールハウスの設営などで人手が必要な一方で、価格変動が大きく農家の収入は安定しなかった。
そんな中、地域の農家が目を付けたのが以前から細々と生産していたゴボウだった。地下に長く伸びるためやませの影響が少なく、種まきに関してもともとこの地域で盛んに栽培されていたナガイモと同じ機械が使えたため、量産する条件がすぐに整った。
大きな価格変動がなく、栽培が比較的容易だったことも後押しし、1990年代後半ごろから葉物栽培を断念して、ゴボウ生産に乗り換える農家が増加。地元の機械メーカーなどが収穫機の改良に力を入れ収穫能力が格段に上がったことも手伝い、02年には全国一の生産量を誇るまでになった。
消費の拡大にも力を入れようと、おいらせ農協ではゴボウ部会長を一昨年まで8年間務めた三沢市の織笠光子さん(66)を中心に、県産ゴボウの食べ方を積極的に発信。テレビ番組に出演して県産ゴボウをアピールしたほか、時には九州のスーパーまで出向いて試食を行ったり、ゴボウを使った簡単なレシピを配ったりした。
織笠さんは「品種改良を重ね、この土地にあったゴボウを作ることができたことも大きかった。相場が安定した作物を作ろうとみんなで協力した結果だと思う」と振り返る。
同農協指導課の水木重課長補佐は「ここのゴボウは肌が白くて中身が詰まっているのが自慢。シャキシャキとした食感を武器に今後もアピールしていきたい」と話している。
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