鹿児島地方気象台は8日夜、桜島(鹿児島市)の南岳で4日午前3時ごろに発生した
爆発的噴火で出たとみられる大きな噴石が、火口から約3キロ離れた地点で確認されたと発表した。
噴石の破片は、人家の100〜150メートル近くまで届いていた。
人的被害は確認されていないという。

約20〜30センチ以上の大きな噴石が火口から3キロを超えた地点で確認されたのは、1986年11月23日以来。
ただ、山体の隆起や膨張といった火山活動がさらに活発化する兆候は認められないとして、
気象庁は噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持している。

同気象台によると、「噴石が落ちている」との連絡を受け、8日午後に市職員や専門家らと現地を調査した。
その結果、火口から南南西約3キロの同市東桜島町で、直径約6メートル、深さ約2メートルの落下痕を確認し、
近くで最大約30センチの複数の噴石の破片を見つけた。
4日の爆発による噴石とみられ、元の大きさは、直径50〜70センチの可能性があるという。

桜島の噴火警戒レベルの判定基…

写真:噴石の落下痕を調べる担当者
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20200609003407_comm.jpg

以下ソース:朝日新聞 2020年6月10日 6時45分
https://www.asahi.com/articles/ASN696251N69TLTB003.html