2020.6.10 21:42

 兵庫県宝塚市の住宅で家族がボーガンで撃たれ、4人が死傷した事件は11日で発生から1週間。この家に住む無職、野津英滉(ひであき)容疑者(23)=殺人未遂容疑で逮捕=は「家族全員を殺すつもりだった」と供述、長さ53センチの矢を頭部や首に向けて発射した犯行態様を含め、強い殺意が浮かび上がる。弟との確執、複雑な家庭環境−。周囲に頼る人がおらず孤立を深めていたとみられ、兵庫県警が動機の解明を進めている。

<中略>

 ■兄弟の仲悪く

 住民らによると、現場では25年ほど前から祖母が1人で暮らし、数年前に野津容疑者と弟が宝塚市内の別の家から引っ越してきた。高齢で体が不自由だった祖母が1階、兄弟が2階で寝起きしていたが、仲は良くなかったという。

  兄弟が通っていた市内の空手道場の男性師範(53)によると、小学生のころから兄弟げんかが絶えなかった。当初は容疑者の力が勝っていたものの、弟が中学に進んだあたりで立場が逆転。「弟が兄に仕返しをしていた」と明かす。
 弟は空手で頭角を現し、大会で入賞するほどの実力だった。周囲にはことあるごとに「兄貴だけは本当に嫌い」と話していた。
 弟は被害者で唯一、複数の矢(2本)を頭に撃たれていた。1本目で致命傷を与えられず、追い打ちをかけた可能性もあり、捜査関係者は「兄の恨みも相当大きかったのでは」とみる。

<後略>
 
全文はソースで https://www.sankei.com/affairs/news/200610/afr2006100034-n2.html