横須賀刑務支所(神奈川県横須賀市)は、国内の裁判所で実刑判決を受けた男性の米軍関係者を全国で唯一収容している。一般的に受刑者に提供される食事は質素なものとイメージされているものの、米軍に関係する受刑者には日本人やその他の外国人受刑者とは違う食事が提供される「特権」が続いている。

 毎日新聞は情報公開請求で1月の献立表を入手した。1月9日の朝食は米軍受刑者がフルーツ、チーズオムレツ、クリームビーフ、パンケーキ(シロップ)、ボイルドライス。これに対して日本人らその他の受刑者はみそ汁(玉ネギ・ワカメ)、納豆、ねり梅、ごはん(米と麦が7対3)だった。昼食も米軍受刑者はステーキ、ポテト、アスパラガス、フルーツカクテル、ピーナツバタークッキーに対し、その他の受刑者はアジフライ、卵野菜いり煮、かっぱ漬け、ごはんとなっていた。

 通常、その他の受刑者には食事の際にお茶が提供されるところ、米軍受刑者にはコーヒーや牛乳が出る。米軍受刑者がその他の受刑者と同じメニューを食べるのは月に3食だけという。

https://mainichi.jp/articles/20200611/k00/00m/040/315000c