任期満了に伴う東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)で、小池百合子知事(67)は12日に記者会見を開き、再選を目指し無所属で立候補すると表明した。「政党推薦は求めず、都民の推挙を得るべく戦いに挑みたい」と強調。新型コロナウイルスの第2波に備えるため、選挙期間中は街頭演説などを控え、公務を優先する考えを示した。

小池氏は公約として、米疾病対策センター(CDC)の東京版を創設し、感染症対応を充実させると表明。ワクチンや治療薬の開発を後押しするほか、マスクや消毒液の備蓄、医療提供体制の整備に当たるという。詳しい公約は、来週改めて会見を開いて説明するとした。

選挙活動については「街頭で『密』になるより、オンラインで『ウイズコロナ』『ポストコロナ』の選挙を展開する」と語った。
 
1期目の4年間に関しては、情報公開や女性活躍の環境整備などに注力してきたと強調。再選されれば「これまで進めてきた『東京大改革』をさらに進める」として、経済再生や行財政改革に一層取り組むと決意を述べた。
 
都知事選をめぐり、自民党は独自候補の擁立を断念。一方、立憲民主党や共産党、社民党は宇都宮健児元日弁連会長(73)を支援、日本維新の会は小野泰輔元熊本県副知事(46)を推薦する。NHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)も党公認での出馬を予定している。

2020年06月12日21時50分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020061200732&;g=pol
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202006/20200612at55S_p.jpg