6/15(月) 8:00配信
スポーツ報知

小池百合子知事

 東京都の小池百合子知事(67)は14日、新型コロナウイルス感染者を新たに47人確認したと発表した。1日の新規感染者数が40人を超えるのは、57人に達した5月5日以来40日ぶり。前日の24人からほぼ倍増し、先月25日の緊急事態宣言解除後では最多。32人が夜の繁華街関連だった。

 感染拡大への警戒を呼び掛ける「東京アラート」を11日に解除、翌12日から休業要請などの緩和を「ステップ3」に移行したわずか2日後、感染者数がジャンプアップした。これまで比較的低い数値で推移してきた日曜日ということもあり、週明けにはさらなる感染者数増加の可能性も懸念される。

 47人のうち18人は新宿・歌舞伎町の同じホストクラブに勤務する20〜30代の男性従業員たち。既に感染者が出ていた店舗側が新宿区のPCR検査に協力して判明した。残り29人のうち14人も夜の繁華街と関連があり、5人は院内感染の疑いがある武蔵野中央病院(小金井市)の患者と職員だった。

 小池氏は急増した感染者数について「無症状の方も呼び込んで積極的に検査した結果の感染者数」とし、従来とは感染者把握の経緯に違いがあることを強調。「検査することで感染を自覚し、人に感染させないことにつなげたい」と述べた。都の担当者も「今まで調査に非協力的だった事業者が検査に応じている」として、市中感染が広がっている状態ではないとの見解を示した。

 小池氏は今月2日、前日の13人から34人に感染者が急増したことを受けて「東京アラート」を発動したが、その後は10〜20人台で推移したため解除に至った。感染者数が再び急増する状況になったが、都知事はアラートの再発動や休業要請緩和の段階を「ステップ2」に戻す可能性については言及せず。ホストクラブなどの接客を伴う飲食店を含めて19日に全ての休業要請を解除する方針は変更しない見通しだ。

 小池氏と会談した西村康稔経済再生担当相(57)は「陽性者が出た店舗が協力的にPCR検査を受けた結果。2次感染を防止するための取り組みが進められていると前向きに考えたい」とし、むしろ肯定的なメッセージを発した。

 ◆これまでの東京アラート発動の目安 直近7日間平均の〈1〉新規陽性者数(1日20人以上)〈2〉新規陽性者数における経路不明率(50%以上)〈3〉週単位の陽性者増加比(1倍以上)など7つのモニタリング指標に、医療体制なども考慮して判断。47人は〈1〉、〈3〉で目安に達しているが、小池都知事は11日に解除した際、新たな体制を作るとし再発動には否定的だった。

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