6/16(火) 9:27
河北新報
東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡る住民説明会について、村井嘉浩知事は15日の定例記者会見で「県民の関心は高い。オンラインではなく、『新しい生活様式』を踏まえた説明会をできる限り早く開催するよう、関係部局に指示した」と明らかにした。新型コロナウイルス感染症の影響で開催が棚上げとなっていた。
新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言の解除から1カ月たち、県内の新規感染者ゼロが1カ月半続く。感染予防と社会経済活動の兼ね合いについて、村井知事は「当面は県民による県内経済の活性化を優先させるべきだろう」との見解を示した。
「(街中の)人出が次第に戻ってきている」と直近の印象を語った村井知事は「県民にはしばらく県内旅行などを優先してほしい。次のステップとして、県外から観光客を呼び込むような形を取りたい」と説明した。
19日には県境をまたぐ移動の自粛が解禁され、県外からの人の往来が増える見通し。村井知事は「正常な経済行為で『是』としたい」と述べた上で「第2波が起こる可能性が非常に大きくなるが、第1波と違い、対策と備えはしっかりできている」と自信を見せた。
新型コロナ対策を盛り込んだ国の第2次補正予算が12日に成立した。村井知事は医療福祉、経済の両分野に重点配分する方針で、15日開会した県議会6月定例会中に予算編成が間に合わない場合、臨時議会の開催を検討するとした。
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