昨年7月の参院選での買収疑惑が浮上している自民党の衆院議員、河井克行前法相(57)と妻で参院議員の案里氏(46)が離党する。16日には案里氏の秘書に連座制対象となる懲役刑が言い渡され、案里氏は当選無効となる可能性が高まった。並行して進む買収疑惑の捜査も大詰め。夫妻への「包囲網」は、狭まっている。


 通常国会の閉会まであと1日となった16日朝から、自民党内では河井夫妻の離党情報が駆け巡った。

 党幹部が「今日にも離党するのではないか。議員辞職まではしないだろうが」と語れば、衆院中堅は「やっと離党か。今さらという気もするが……」と、表情を曇らせた。

 広島地裁ではこの日午後、昨夏の参院選で案里氏が車上運動員に違法な報酬を支払ったとされる事件で、公職選挙法違反の罪に問われた案里氏の秘書の判決言い渡しが予定されていた。党内では「案里氏の連座は避けられないのでは」(参院幹部)との見方もあり、参院選で地方議員らに現金を渡した疑いが夫妻に浮上したことも踏まえ、「けじめ」を求める声が出ていた。

 自民党は党規で、所属議員が逮…(以下有料版で、残り2022文字)

タイトルは、有料部の、衆院中堅「政権は次から次と疑惑だらけだ」に続いて引用されるベテランの発言

朝日新聞 2020/6/17 7:00
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASN6J6VHFN6HPTIL025.html?iref=sptop_8_01