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毎日新聞

その本、ロボットが届けます コロナ対策で「運搬ロボ」国内初導入 熊本の図書館
くまもと森都心プラザ図書館に導入されたロボット「PEANUT(ピーナツ)」に本を置く職員=熊本市西区の同図書館で2020年6月19日午前11時42分、清水晃平撮影
 新型コロナウイルスの感染防止のため、熊本市の「くまもと森都心(しんとしん)プラザ図書館」は19日、館内まで本を運ぶロボット「PEANUT(ピーナツ)」を導入し、試験運用を始めた。人同士が本を受け渡す機会を減らし、感染リスクを下げるのが狙いだ。同機種の図書館での導入は国内初。


 ピーナツは中国企業が開発したフロアロボット。高さは子どもの背丈ほどの120センチ。幅と奥行き各50センチ、重さ50キロ。本体には本を置くためのパレットがあり、上部には天井に貼られた位置確認用のラベル(10センチ四方)を読み込むためのカメラを備える。ロボットは天井の約100カ所に貼られたラベルや地図データなどを駆使し、縦横無尽に館内を移動する。

 利用者や職員がパレットに本を置いてタッチパネルを操作する。ロボットは利用者が返却する場所が分からなくなった本をカウンターに届けたり、カウンターの職員が書庫から取り出すなどして用意した本を利用者の席まで運んだりする。

 人がいる場所まで物を運搬するロボットは飲食店や医療機関などで活用されているが、新型コロナ対策のため図書館で導入するのは先駆的な取り組みだ。日本図書館協会(東京)は「本を運ぶロボットの導入は全国初ではないか」としている。

 くまもと森都心プラザ図書館の石本美夏館長(36)は「本はロボットが運んでくれるので、職員は利用者の対応により時間がかけられる」と期待する。

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