2020年6月23日 20:05

 和洋菓子製造のたねやグループ(近江八幡市)は、主力商品のバウムクーヘンを、コンビニ大手「セブン―イレブン」などに供給する。新型コロナウイルス感染症が収束するまでの緊急措置として、従来は自社店舗に限ってきた商品の取り扱いを外部に広げる。

 洋菓子ブランド「クラブハリエ」が展開するバウムクーヘン(直径約14センチ、1188円)を、セブン&アイホールディングス傘下のセブン―イレブンや総合スーパー「イトーヨーカドー」向けに卸し、首都圏の一部店舗で25日から販売する。9月以降に全国への拡大を目指す。
 たねやグループはこれまで、直営店や百貨店などの実店舗とネット通販に販路を絞ってきた。だが、コロナ禍で百貨店の利用を控える人が増える中、ワクチンが普及するまで外部販売を積極化する。
 すでに近畿2府3県の生活協同組合向けにバウムクーヘンや水ようかんを供給。首都圏の高級スーパー向けにも卸し始めた。山本昌仁最高経営責任者(CEO)は「コロナの中で当社の菓子を食べたいという声が全国から寄せられた。1人でも多く届けるために販路を広げる」と話す。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/289415