2020年6月25日 16時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200625/k10012483831000.html

少年院を出たあとの就職や更生につなげようと、法務省などは、入っている少年が高校の卒業資格を取得できるようにするため具体策の検討を始めました。

少年院に入っている少年は高校を卒業していないことが多く、少年院を出たあとの就職が難しいと指摘されています。

このため法務省と文部科学省は、入っている少年が高校の卒業資格を取得できるよう具体策を議論する検討会を立ち上げ、25日初会合を開きました。

義家法務副大臣は「さまざまな過ちを抱えながら少年院にたどりついた少年・少女に、成長できる居場所と夢を与えてあげたい」と述べました。

検討会では、
▽少年院にいながら通信制高校に編入学し、高校のカリキュラムの授業を受けられるようにしたり、
▽院内で行われている教科指導を高校の単位として認定したりしたうえで、出たあとも高校に在籍し卒業できる仕組みを検討することにしています。

政府は検討会での議論を踏まえ、来年度から一部の少年院でモデル事業を行うことを目指す方針です。