6/27(土) 10:04配信
朝日新聞デジタル

職員の着服を巡り記者会見するJA徳島北の関係者ら=鳴門市大麻町、伊藤稔撮影

 徳島北農業協同組合(JA徳島北、鳴門市)は26日、撫養支所の40代男性課長が金庫内の現金約5100万円を着服していたと発表した。課長は24日付で懲戒解雇された。家族らがすでに全額弁済したため、刑事告訴は見送るという。

 JA徳島北によると、課長は出納担当で金庫室に出入りできた。昨年9月ごろから今年6月にかけ、支所の金庫室に保管していた紙幣や硬貨を着服。代わりに薄茶色の紙の束を本物の1万円札で挟んだ束を作り、帯封をし直すなどして金庫に戻していたという。

 内部監査では偽装に気付かなかったが、今年5月に着任した支所長が、業務用パソコンで株価チャートを閲覧するなどの課長の行動を不審に思い、調査したという。課長は聞き取りに対し、先物取引で生じた損失を穴埋めするために着服を始めたと話したという。

 美崎健二代表理事組合長は会見で、「組合員や利用者の信頼を裏切り、心よりおわび申し上げます。信頼回復に向け再発防止に全力で取り組んでいきます」と話した。

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