『大阪と八連隊-大阪師団抄史』を記した編集した中野は、
「心ない人々によって、根も葉もない俗謡の濡れ衣を被せられたまま、国難に殉じられた歩八出身者及び、俗謡のため迷惑を蒙っておられる大阪出身諸部隊と大阪人の冤罪は、誰に訴えたらその潔白を認めてくれるのでしょうか。
純真素朴な気持で同胞の身代わりとなって死んでゆかれた幾万の人々のお気持ちを察するとき、万感胸に迫り堪え切れぬものがあって、この書を書き残しました」
とあとがきに記している。