米航空機大手ボーイングは29日、2度の墜落事故を起こして運航停止中の主力機「737MAX」の試験飛行を開始した。米連邦航空局(FAA)が発表した。運航再開に必要な承認の取得に向け大きな前進となる。

 事故原因は、機首が上がり過ぎて失速するのを防ぐため自動的に機首を下げる装置のソフトウエアの不具合による誤作動とされる。試験飛行はFAAの操縦士らが同乗し、3日間実施する予定。意図的に装置を作動させ、ソフトの改良が適切に行われているかどうかなどを検証する。

 ボーイングが運航再開の承認を得るまでには、なお数カ月かかるとみられる。(共同)

毎日新聞2020年6月30日 08時46分(最終更新 6月30日 08時46分)
https://mainichi.jp/articles/20200630/k00/00m/030/022000c