稚児はお金持ちの家からしか出せない

諸行事の一行の食事代やハイヤー代、各所への心付けやお供えなどの諸費用は、禿の分も含めてすべて稚児を出した家の負担とされているため、2000万円とも言われる費用がかかり、かつ稚児の自宅に神事を行うための床の間があることが条件となる。
そのため、京都市内の資産家等の家庭から禿(かむろ)と呼ばれる家来役の少年2名と共に選ばれ、祭りの年の6月頃に発表される。
非常に費用がかかり誰でも稚児になることが困難であるため、祭や伝統行事の維持に協力的な資産家に役割が集中し、稚児の親も何十年も前に稚児であったり、兄弟が数年をおいて稚児になったりする例がある。