https://www.gizmodo.jp/2020/07/imergard-wp.html

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蚊が嫌い。大っっっきらい!
夏になるとでてくる嫌なやつ、蚊。
小さな体でなぜこんなに人を不快にできるものかと、もう憎くて憎くて。蚊という言葉を発するだけで、モゾモゾ足が痒いような気がするほど嫌い。
家の中にはいってきて夜中にプーンのパターンがまた憎たらしい。あぁっもう! あいつらどうにかならんですかね?

問題解決策の新しい手法を求めるとき、頼りになるのは大学研究機関です。
ノースカロライナ州立大学が、室内における新たな蚊の撃退砲を研究。
なんでも、火山ガラスを使うんですって。

■薬剤ではなく脱水して蚊を撃退
肌にスプレーする虫除けはもちろんですが、室内でワンプッシュ的なやつもあります。
薬剤で蚊をノックアウトするわけですが、問題は蚊が薬に慣れて効かなくなっていくということ。
そこで、ノースカロライナ大学の昆虫学者チームが、リバプール熱帯医学校とイメリス・フィルトレーション・ミネラルズとの協力で編み出したのが「Imergard WP」。
毒として体の内部から攻撃するのではなく、外から攻撃する手法をとっています。

屋内スプレーImergard WPに使われているのは、火山岩からつくるパーライト。
Imergard WPをスプレーした壁や天井に蚊が止まることで、足(体)にパーライトがつきます。
すると、パーライトが水分を吸収し、蚊の体は極度の乾燥状態となり死にいたる、と。
トップ画像は、パーライトが付着してカラッカラの乾燥状態になった蚊の足の写真。カラッカラのボロッボロですね。

■殺虫剤より効果が長持ち
研究チームが西アフリカで行った実験によれば、Imergard WPをスプレーした小屋は、従来のピレスロイド系殺虫剤を使用した小屋・殺虫剤を使っていない小屋よりも、
蚊の殺傷率が高く、80%以上あることがわかりました。
80%という殺傷率は最大5ヶ月持続し、6ヶ月たっても78%を維持していました。
また、多くは壁(Imergard WP)に触れてから数時間で死亡。
ちなみに、従来の殺虫剤では5ヶ月間の殺傷率は40から45%、6ヶ月だと25%にまで下がったというので、Imergard WPの効果の高さがよくわかります。

研究チームは、万全対策とはいかないけれど、新たな手法として検討してほしいと話していますが、その通り。
憎き蚊をやっつけるためにはありとあらゆる角度から攻めるべきだ!
カラッカラで死ぬとか恐ろしいですが、刺されると痒いだけでなく、病原菌まで運ぶ蚊は人類の大敵。情け無用。やっつけて然るべき。あぁ、憎い!