新型コロナウイルス感染拡大防止のために打ち出した「新しい生活様式」のアピールについて、安倍政権のちぐはぐな姿勢が目立っている。3密(密集、密接、密閉)対策や外出自粛などで効果があったと訴える一方で、率先垂範する立場の安倍晋三首相や与党幹部らが夜会合の頻度を増やしている。専門家からは感染防止に向けた政権の本気度を疑問視する声も上がる。

 「3密や外出自粛などさまざまな対策で、成果は出ている」。西村康稔経済再生担当相は1日、コロナ対策の検証会議で強調した。

 新しい生活様式は5月4日に提言された=表参照=。政府は3密回避や外出時のマスク着用や手洗い、身体的距離の確保などの取り組みは「一定程度浸透している」と分析する。公共交通機関の利用は、JR札幌駅など各地の人出を見ると感染拡大前よりは20〜30%減少している。買い物時の通販の利用や、レジに並ぶ際のスペース確保なども浸透しているとみられる。(以下有料版で,残り498文字)

北海道新聞 07/02 05:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/436455/