アメリカ軍普天間基地の移設計画をめぐり、沖縄県の玉城知事と自民党の中谷元防衛大臣が会談し、中谷氏が名護市辺野古への移設を前提に、滑走路を軍民共用とするよう提案したのに対し、玉城知事は、移設そのものに反対する考えを重ねて示しました。

アメリカ軍普天間基地の移設計画をめぐり、沖縄県の玉城知事と自民党の中谷元防衛大臣が沖縄県庁で会談しました。

会談で中谷氏は普天間基地の名護市辺野古への移設を前提にするとしたうえで「自衛隊や北部の人たちも使えるような飛行場となれば、地域の平和と安定のために貢献できるのではないか。理解と納得をいただけるよう努力していきたい」と述べ、滑走路を自衛隊や民間も利用できる軍民共用とするよう提案しました。

一方、玉城知事は「軟弱地盤の問題もあり、完成まで12年を要する辺野古移設工事では、普天間基地の1日も早い危険性除去にはつながらない。移設に反対する県民の思いを受け止めてもらい、県と政府の対話の実現に理解と協力をたまわりたい」と述べ、移設そのものに反対する考えを重ねて示しました。

会談のあと玉城知事は「民間空港を造るとなるとさらに埋め立てなければならず、無理であり、これ以上、時間をかけると普天間基地の1日も早い危険性除去につながらないと伝えさせていただいた」と述べました。

NHK 2020年7月3日 20時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200703/k10012494831000.html