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避難所に大型クーラー設置 コロナ対策に加え熱中症対策 熊本


熊本県人吉市にある最も大きな避難所では7日午前、大型のクーラーが設置され、新型コロナウイルス対策に加え熱中症対策も進めながら被災した人たちの支援にあたっています。


球磨川沿いの広い範囲で浸水の被害が出た熊本県人吉市では、10か所で避難所が開設され、このうち最も大きい市役所に隣接するスポーツ施設「人吉スポーツパレス」には、7日午前7時の時点で662人が避難しています。

避難所では、新型コロナウイルス対策のためドアを開け放って換気を徹底しているほか、密状態を避けるため仕切りを設けて避難した人どうしが2メートルほど離れるよう工夫しています。

また、7日午前中には熱中症対策として大型のクーラーを5台設置しました。

被災した人の多くは、避難所を拠点に日中は自宅に戻り片づけ作業などに追われていますが、避難生活は4日目を迎え、疲れの色が濃くなっていて、70代の女性は「食事は提供してもらえていますが、全身の疲れがとれません。それでも前に進むしかありません」と話していました。

また別の70代の独り暮らしの女性は「これから後片づけに戻りますが、人出が足りず途方に暮れています。現実の厳しさに直面しています」と話し、支援を訴えていました。

2020年7月7日 13時08分 NHK