7/9(木) 7:41配信
毎日新聞

避難所の受け入れ作業の体験をする研修参加者=秋田市で2020年7月8日午後2時57分、下河辺果歩撮影

 秋田県教育委員会は8日、新型コロナウイルス感染が収まらない中での災害発生に備え、避難所運営について確認しようと市町村の担当職員などを対象にした研修会を開いた。

【図解】接触確認アプリの使い方

 参加者は避難所のレイアウトを考え、泣きわめく子供、職員に罵声を浴びせる人、認知症の高齢者、日本語の分からない外国人などの役を設けたうえで、いかに対応するかを検証。発熱が続いていると申告した人を専用スペースに誘導する手順も実演した。

 終了後には「もっと人が多かったら指示の声が聞こえないかも」「実際に熱がある人が来たら、現場がパニックになるのでは」といった声が上がった。

 熊本県など西日本の広い範囲で大雨の被害が相次いでおり、多数の避難者の受け入れと感染防止は大きな課題となっている。

 日本赤十字秋田短大の及川真一講師は、使い捨て手袋やマスクなどは備蓄するだけでなく着脱方法をあらかじめ職員全員が把握し、避難所の役割が終わった後には施設の消毒方法を決めておくことが大切だと指摘。「避難所の運営に『これが正解』ということはない。事前の準備をしたうえで地域の特性を把握し、柔軟に対応していくことが大切」と話した。

https://amd.c.yimg.jp/im_sigghI46aQz0Sk6yu33kQAGRaA---x900-y608-q90-exp3h-pril/amd/20200709-00000005-mai-000-1-view.jpg

https://news.yahoo.co.jp/articles/9964eaf26f292d8c4b50167e0a62718dd92a3591