4マスに限らず全部門が前年同月比でマイナス
経済産業省が先日発表した「特定サービス産業動態統計調査」の結果によれば、2020年5月分の日本全体の広告業全体における売上高は前年同月比でマイナス30.9%となり、減少傾向にあることが分かった。主要業務種類5部門(4マスとも呼ばれる4大従来型メディアである新聞・雑誌・テレビ・ラジオと、新形態の広告媒体となるインターネット広告)では新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・インターネット広告すべてでマイナスを示した。下げた部門では雑誌が一番下げ幅は大きく、マイナス41.5%を示している。
今件グラフの各値は前年同月比を示したもので金額そのものではない。また前回月分からの動きが確認しやすいよう、2020年4月分のデータも併せてグラフに反映している。

ここしばらくは軟調が続いている4マス(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)だが、今回月ではすべての部門でマイナスを示した。

2015年以降4マスは概して軟調が続いている。特に紙媒体の新聞と雑誌は下げ基調が止まらず、今回月の2020年5月分に至っても、2015年以降でプラスを示した月は、雑誌では2015年4月に示したプラス2.5%、新聞では2017年10月のプラス9.5%と2019年1月のプラス0.9%、2019年7月のプラス3.3%、そして2019年9月のプラス0.5%と、合わせて5回のみとなっている。2ケタ台の下げ率を見せたのは新聞が15回、雑誌は26回。1年分を超えてもなお前年同月比でマイナスが続いているのは、単なる反動を超えた、中期的な下げの中にあることを意味している。
一方、インターネット広告はマイナス18.5%と前回月に続きマイナスを示す形となった。新型コロナウイルス流行による経済活動萎縮の影響がインターネット広告への出稿にも生じているのだろう。

長いので以下ソース
7/11(土) 9:02
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200711-00187300/