7/13(月) 7:22配信
Bloomberg

(ブルームバーグ): リビアの石油産業の混迷が深まっている。国営エネルギー会社が石油輸出を再開できると表明した翌日、同国の内戦の重要人物である軍事組織「リビア国民軍(LNA)」のハフタル司令官が港湾と油田の封鎖を続けると警告したためだ。

ハフタル司令官率いるリビア国民軍は10日、東部のシドラ港から原油約73万バレルをイタリアに向かうタンカーに積載することを許可した。ただこれは例外的な措置であり、他の輸出は原油収入の公正な分配と、トリポリにあってエネルギー収入を扱う中央銀行の監査で内戦当事者双方が合意するまで禁止される。LNAのミスマリ報道官が11日夜にフェイスブックへの投稿で発表した。

同じくトリポリに本拠を置くリビア国営石油会社(NOC)は12日遅くに不可抗力条項を再度発動した。ハフタル司令官の決定には「大いに失望した」との見解をNOCは声明で表明した。

少なくとも石油会社3社が既に生産を停止もしくは再開計画を中止した。リビア最大のシャララ油田のオペレーターは12日から日量4万バレルを生産する予定だったが、ハフタル司令官の発表を受けて見送ったと事情に詳しい複数の関係者は話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/475e8da922d7410bf2fe5362cc1d25afc3c64b05