2020年7月13日 18時6分スポーツ報知 # 社会

 千葉県佐倉市の京成線沿いにある斜面に、近所で飼われていたヤギ1頭が逃げ出して迷い込み、そのまま2か月ほど住み着いている。

 飼い主の60代男性は、13日にも捕獲しようと考えていたが、いったん保留。「ヤギにとっては、ここにいるのが一番幸せ。皆さんのご理解が得られれば、ここにいさせてあげてほしい」と希望した。

 男性によると、ヤギはメスで、生後3か月だった5月初旬にペットショップで購入。水田の除草用に飼育していた。

 約1メートルほどの柵の中で、まだ小さいため首輪などでつながずに飼っていたが、約2週間後の5月中旬に柵を跳び越えて脱走。3日ほどして、数百メートル離れた京成線沿いの斜面にいるとの通報があった。

 斜面は京成電鉄の敷地で、同社によると数年前に土砂崩れ防止のために作ったコンクリート製の「のり面」。高さ約20メートル、幅約400メートルで、すぐ近くを電車が走る。

 飼い主らによって何度か救出のための捕獲が試みられたが、現場は急斜面のため危険で、囲い込みなど人海戦術ができず難航。しかし、ヤギにとってはエサとなる草が所々にあり、この日も元気よく草を食べながら、狭い足場でも問題なく軽快に移動していた。

ヤギは斜面の下の方に降りていても、電車が近付くと反応して上に上がるなど、危険を察知している様子。京成電鉄は「現状としては運転に支障はない。通常通りに運行している」とし、飼い主への連絡などは特に行っていないが、ヤギが原因で事故など運行に支障が出た場合には、損害賠償を請求する可能性もあるという。

     ===== 後略 =====
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