7/22(水) 9:29
西日本新聞

コロナ再拡大「予断許さぬ」 福岡知事、感染防止徹底呼び掛け
福岡県の小川洋知事
 新型コロナウイルス感染症が福岡県内で再拡大していることに関し、小川洋知事は21日の記者会見で「医療提供体制は十分余力がある」としつつ「予断は許さない状況。今後のトレンドを注視すべきだ」と県民に感染防止策の徹底を呼び掛けた。

 県内では20日までの5日連続で2桁の感染者を確認。19、20日はいずれも32人に上り、緊急事態宣言後の4月11日の43人に迫る。ただし、直近1週間の感染者136人のうち感染経路不明者は39・7%、20日時点の病床稼働率も19・4%にとどまり、県が休業要請を検討する独自指標を下回っている。

 小川知事は、22日から始まる政府の観光支援事業「Go To トラベル」について「福岡は対象から除外する必要性はない」と述べた。菅義偉官房長官が、風営法に基づきキャバクラなど接待を伴う飲食店への警察などの立ち入り検査を強化する考えを示したことについては「いろいろな機会での呼び掛けは大事。県警本部と話を始めた」と協議を進める意向を示した。

 また、PCR検査体制を充実させるため、県保健環境研究所に「次世代シーケンサー」と呼ばれる分析装置を導入し、8月にも稼働させる予定。ウイルスの遺伝配列を解析することで、患者間のつながりが追跡でき、クラスター(感染者集団)の発生予防にもなるという。検査時間を大幅に短縮する「迅速試薬キット」も導入した。

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