雨が上がりのときに蚊がドッと増えると感じたことはありませんか?実際に雨上がりは蚊が一斉に活動しだすそうです。蚊は雨のときにどこに潜んでいて、雨が上がるとどこから湧いてくるのでしょうか。

蚊は雨や風に弱い
「蚊は雨に弱いため、雨の日は軒下や葉っぱの裏など雨をしのげる場所で雨宿りをしています」というのは、アース製薬研究部生物研究課の有吉立課長です。小さな蚊にとって雨粒は大敵です。蚊は風も苦手で、風が強い日は吹き飛ばされないように軒下や葉っぱの裏に避難しているそうです。

雨上がりを待っていっせいに活動
雨が上がると蚊が増えるのはなぜでしょうか。「雨で休息していたり、物陰に潜んでいた蚊が、雨が上がると活動できるようになります。そうすると雨の日は吸血を我慢していた蚊が、いっせいに人を刺しにくるため、蚊が増えたように見えるのかもしれません」(有吉課長)ちなみに、蚊の主食は花の蜜などです。人を刺すメスの蚊もふだんは花などから栄養をとっているのですが、産卵のためにタンパク質が必要で、人や動物の血を必要としているのです。

雨が降ると蚊は繁殖しやすくなる
蚊は雨粒を苦手とするものの、雨が降ると繁殖しやすくなるといいます。「蚊は水際や水面に産卵するので、雨が降ると庭の植木鉢の受け皿やお墓の花立などに水がたまり、蚊の繁殖場所が増えることになります」(有吉課長)蚊は湿った環境を好むため、60〜80%の湿度が蚊の発生・繁殖する環境だと言います。

http://weathernews.jp/s/topics/202007/220175/