米マクドナルドは27日、日本マクドナルドホールディングス(HD)の保有株式の一部を売却する方針を明らかにした。
保有比率を現在の約50%から35%程度まで減らす。日本法人の経営の独立性を維持しつつ、グローバルな投資戦略を柔軟にして新型コロナ危機からの立て直しを図る。

米マクドナルドが27日の2020年4〜6月期決算の電話会見で表明した。カナダとシンガポール法人を通じて保有する49.99%の株式のうち、15%程度を売却する。
米本体は筆頭株主として残り、特別決議への拒否権を持つ3分の1以上の株式を保有する。

ケビン・オザン最高財務責任者(CFO)は同日、「日本事業の強固な実績と現地の経営陣への信頼に基づいて、株式を段階的に減らす時期だと判断した」と述べた
。同社は新型コロナ危機を受けて米国内の200店を閉鎖するなどリストラを進めている。財務・投資戦略の見直しに向けてグローバルに経営体制を再構築する。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62025840Z20C20A7000000/