アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは28日、イスラム教の「犠牲祭」の祝日に合わせ、31日から3日間の停戦を実施すると宣言した。
タリバンが一時停戦を宣言するのは2月末の米タリバンの和平合意後、2度目。

ガニ大統領の報道官はツイッターに「政府は歓迎する」と書き込み、ガニ氏が治安部隊などに停戦を順守するよう指示したと明らかにした。

政府とタリバンは和平合意に基づき、捕虜交換を進めているが、政府は、タリバンが解放を求める捕虜5千人のうち約600人を解放しない方針を示し、タリバンは反発。停戦宣言は政府に早期解放を迫る狙いがあるとみられる。

タリバンは声明で、戦闘員に攻撃しないよう通達したとする一方、攻撃を受けた際は反撃するとしている。
タリバンは5月下旬のラマダン(断食月)明けの祝祭「イード」でも一時停戦を宣言し、ガニ氏が応じた。その後、戦闘が再燃し、多数の民間人が犠牲になっている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62025870Z20C20A7000000/